マカオカジノIR運営企業の賃上げ発表相次ぐ…サンズチャイナ、GEG、SJM、メルコ

 マカオには、政府とカジノ経営コンセッションを締結する企業グループが6陣営存在し、いずれもマカオ域内でカジノを含む統合型リゾート(IR)施設を運営している。

 近日、カジノIR運営企業の賃上げ発表が相次いでおり、1月20日にSJMリゾーツ(SJM)とメルコリゾーツ&エンターテインメント(メルコ)がそれぞれ発表を行った。

 リズボアブランドのIR施設で知られるSJMリゾーツは、今年4月1日から月額報酬が1.6万パタカ(日本円換算:約30万円)未満の社員は一律600パタカ(約1.2万円)を加算、1.6万パタカ以上の社員については一律2.5%の賃上げを行い、全社員の約99%が恩恵を受けられるとのこと。

アフターコロナでツーリズム関連業界の復活が進むマカオ(資料)=2024年8月、グランドリスボアホテル前にて本紙撮影

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は、今年4月1日から香港・マカオ地区の非管理職社員を対象に、月額報酬が1.6万パタカ未満の社員は一律600パタカを加算(+3.8〜6.5%)、1.6万パタカ以上の社員については一律2.5%の賃上げを行うとした。

 6陣営のうち、1月2日にサンズチャイナ、15日にはギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)が今年の賃上げを発表済み。SJMとメルコを含む4陣営の賃上げ内容はほぼ横並びだが、サンズチャイナのみ3月1日からとなっている。

 なお、マカオにおけるボーナスシーズンは春節(旧正月)=今年は1月29日=前となっており、すでに6陣営とも概ね月額報酬1ヶ月分のボーナス支給を発表済み。

 マカオのカジノIR運営6陣営は2023年の年初からのアフターコロナで業績が回復している状況。昨年は年初に6陣営すべてが賃上げを実施した。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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