マカオの観光名所タイパビレッジの一部で春節ホリデー多客期に歩行者天国実施

 マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。

 マカオ政府経済・科技発展局、交通事務局、治安警察局、旅遊局、文化局、市政署と複数のアソシエーションは1月21日に合同会見を開き、観光名所として知られるタイパビレッジ(氹仔舊城區)の嘉模泳池バス停前からタイパ・コタイ歴史館前の範囲について、春節ホリデーにあたる(2025年)1月29日から2月4日までの7日間、毎日正午から午後7時(現地時間)にかけて歩行者天国とすることを発表。

 また、歩行者天国エリア内に特色ある物販ブースから成るマーケットを開設したり、記念写真撮影スポットの設置、パフォーマンス・アートアクティビティをプログラムするなど、ホリデームードとレジャー要素の付加も予定しているという。

マカオ政府横断部門と複数アソシエーションによる会見の様子=2025年1月21日(写真:マカオ政府経済・科技発展局)

 タイパビレッジには昔ながらの風情ある街並みが比較的多く残り、飲食店や土産店が多く集まるマカオの人気観光地のひとつ。統合型リゾート(IR)が集積するコタイ地区にも近く、アフターコロナでインバウンド旅客数が回復し、その勢いを維持する中、特に週末やホリデーソーズンの混雑が常態化している。

 タイパビレッジにおける大規模な歩行者天国の実施は昨年の春節ホリデー(2月)と国慶節ホリデー(10月)時期以来、3度目となる。経済・科技発展局では、過去2回にわたって実施したタイパビレッジの歩行者天国化は社会的なコンセンサスを得られたとの見方を示した上、実施の主目的は当該エリアの人流・交通管理であり、関係各所がしっかり準備を行い、周辺住民、店舗、旅客の需要のバランスを均衡化し、歩行者と車両の安全な通行を確保するとした。

 なお、今回歩行者天国周辺には多くの路線バスが乗り入れており、実施期間中の毎日午前11時から終発まで迂回ルートへの変更が行われる予定とのこと。

春節ホリデー期間中にタイパビレッジで実施される歩行者天国の告知ポスター(図版:マカオ政府経済・科技発展局)

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