マカオ、2024年の年間物価上昇率0.74%
- 2025/1/27 9:09
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局が1月24日に公表した資料によれば、昨年(2024年)の年間物価上昇率は0.74%で、前年の0.94%から0.2ポイント下落した。昨年12月の総合消費者物価指数は前年同月比0.23%、前月比0.2%のそれぞれ上昇。
同局によれば、消費者物価指数は幅広い財やサービスを対象としており、家計支出に占めるウエイトが異なるため、その価格変動が世帯の生活に与える影響も異なるという。
市民の暮らしに直結する財・サービスの価格指数をみると、食料品・非アルコール飲料(ウエイト29.47)グループの価格指数は通年で1.1%上昇しており、非アルコール飲料(+2.67%)、外食・フードデリバリーサービス(+2.31%)、パン・ビスケット(+1.64%)、ペストリー(+1.4%)、果物(+1.33%)、野菜(+0.86%)が上昇したものの、ウエイトの大きい外食・フードデリバリーサービス(18.21)を除けば、非アルコール飲料(0.55)、パン・ビスケット(0.86)、ペストリー(0.35)、果物(1.25)、野菜(1.17)はウエイトが低く、その上昇がグループ全体に与えた影響は限定的だった。また、生鮮・冷蔵・冷凍豚肉(ウエイト1.52)と食用油脂(ウエイト0.2)はそれぞれ13.54%、3.45%下落で、指数上昇の一部を相殺。住宅・燃料(ウエイト34.47)は0.45%上昇、LPG(ウエイト0.72)は6.49%上昇。
一方、運輸(ウエイト8.33)グループの価格指数は3.26%下落で、航空旅客輸送サービス(ウエイト0.56)が23.55%下落したことが主要因。家庭設備・サービス(ウエイト0.39)グループは0.29%下落で、このうち家庭日用品(ウエイト0.39)が0.98%下落。これらの財・サービスの価格指数下落は、指数全体の上昇の一部を相殺した。
昨年12月の総合消費者物価指数は前年同月から0.23%の上昇。比較的上昇幅が大きかったグループは、その他商品・サービス(+2.69%)、医療(+1.07%)、教育(+1.07%)で、運輸(-3.34%)、家庭設備・サービス(-0.61%)は下落に。
前月比では0.2%上昇で、運輸(+1.54%)、レジャー・スポーツ・文化(+1.39%)、衣類・履物グループの指数が上昇した一方、鮮魚、海産物、野菜、豚肉小売価格の値下がりに伴い、食品・ノンアルコール飲料(-0.05%)グループは下落。
昨年第4四半期の総合消費者物価平均指数は前年同時期から0.28%上昇。