マカオから中国本土へナイフ持ち出し企図…中国人の男送検

 澳門海關(マカオ税関)は1月23日、前日(22日)マカオ半島北部と広東省珠海市拱北の間にある青茂イミグレーション施設の出境ルート上にある税関検査場で禁止武器に相当するナイフを所持していた中国人(中国本土居民)の男が見つかり、検察院送致したと発表。

 マカオ税関によれば、男はマカオ側から珠海側へ向かう旅客で、青茂イミグレーション施設でマカオ出境手続きを済ませた後、中国本土の境内にある税関検査場で手荷物検査を受けた際、携行していたスーツケースの中から金属製のナイフが見つかり、マカオと中国本土の税関当局の間における協力メカニズムを通じ、当該物品及び男の身柄がマカオ側へ引き渡されたとのこと。

 その後、男はマカオ税関の調べに対して当該物品を所持していた合理的な説明をできず、またマカオ治安警察局による鑑定でこれが管制対象の禁止武器に相当することが確認されたことから、男を武器・関連物品管制法第88条に触れるとして検察院送致するに至ったとした。

青茂イミグレーションの税関検査場で発見されたナイフ(写真:澳門海關)

 本件を受け、マカオ税関では、マカオと中国本土の間を往来する市民及び旅客に対し、マカオ及び中国本土の法律法規を遵守し、いかなる武器や禁制品を携行して出入境することがないよう呼びかけを行った。

 青茂イミグレーションは2021年に運用を開始した陸路の玄関口で、24時間運用、マカオ側と中国本土側両地の出入境手続きをワンストップで済ませることができる「一地両検」方式を採用しているのが特徴。

マカオ側の青茂イミグレーションビル(資料)=2024年12月本紙撮影

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