マカオのカジノで偽造香港ドル紙幣行う…中国人のデザイナー逮捕

 マカオ司法警察局は1月27日、マカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設で偽造香港ドル紙幣を行使したとして中国人(中国本土居民)の自称デザイナーの男(40代)を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月24日正午頃、カジノ施設からゲーミングテーブルにいた客の男1人がゲーミングチップに交換するため額面1000香港ドル(日本円換算:約2万円)の紙幣4枚をディーラーに対して差し出したが、いずれもカジノ施設のスタッフによる識別器を使った検査を通らず、偽造紙幣の疑いがあることがわかったとして通報が寄せられたとのこと。

 通報を受けた同局の警察官が現場へ急行し、当該紙幣の検査を行ったところ、いずれも番号が同一、かつ光沢がある紙質で、偽造防止加工もなく、さらに片面には「COPY」の文字がプリントされており、偽造紙幣であることを確認。また、男の所持品の中から同様の偽造紙幣75枚が発見されたという。

 男は中国本土から偽造紙幣を持ち込んだことを認めた以外は調べに応じていないといい、同局では男を偽造貨幣行使罪で検察院送致するとともに、偽造紙幣の出どころなどについて捜査を継続中とした。

 マカオのカジノでは偽造紙幣や偽造チップが使われる事案がしばしば発生している。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  4.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun