マカオ政府文化局（ICM）は2月10日、元宵節にあたる同月12日夜、マカオを象徴する世界遺産として知られる聖ポール天主堂跡前で鑑賞無料のコンサートを開催すると発表。開催時間は午後6時及び午後7時とのこと。

　演奏を担当するのは中国の伝統楽器を使って東洋と西洋の幅広い音楽を演奏するマカオ中楽団（チャイニーズオーケストラ）。今回の元宵節コンサートでは、春節及び元宵節にちなんだ中国の伝統曲（『步步高』や『花好月圓』など）とポップス曲（ジョージ・ベンソンさんの『Nothing’s Gonna Change My Love for You』や小田和正さんの『ラブ・ストーリーは突然に』など）の演奏を予定しており、ロマンチックな雰囲気を演出するとした。式は同楽団常任指揮で、中国十大青年指揮者のひとりに数えられる景煥（ジン・ファン）さんが務める。

　なお、開催日は観衆の安全を考慮して会場周辺の指定ゾーンにおける人流管理措置が講じられる予定で、制限数を超えた場合、指定ゾーンへの再入場はできなくなるといい、ICMが現場の指示に従うよう呼びかけている。コンサートの様子はICM、マカオ管弦楽団の公式フェイスブックページ等でライブ配信する予定という。

　このほか、当日は付近に位置するマカオ博物館のオープン時間を午後9時まで延長し、午後6時以降の入館料を無料とするとともに、モンテの砦のガーデン部で同局と統合型リゾート（IR）運営企業のメルコリゾーツの主催によるイベントを開催することも併せて発表された。

　元宵節は春節後の最初の満月にあたる日（旧暦の1月15日）で、日本でいう小正月。