マカオ、公共路線バス運営2社の乗客満足度が下落…2024年上半期調査

 マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)という小さな地域だが、公共路線バスの路線数は約90あり、概ね本数も多く、一部路線で快速や終夜運転も実施されるなど、市民や観光客の移動の足として大きな存在感を示している。

 目下、マカオの公共路線バスは政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ澳巴(TCM)と新福利(Transmac)の2社が運営。現行契約は2021年1月1日からスタートし、契約に基づきバスサービス評価が実施されている。具体的には「サービス・経営」(30ポイント)、「輸送機器・安全」(30ポイント)、「乗客満足度」(40ポイント)の3指標で総合評価ポイントを算出し、これに自主改善ポイント(最大4%)を付加するもので、交通当局により半年に一度実施される。

 このほどマカオ政府交通事務局(DSAT)は最新のバスサービス評価(2024年上半期分)を公表。総合評価は、新福利が「C+」、澳巴が「B-」で、前回調査(2023年下半期)から新福利が横ばい、澳巴が1段階上昇。2021年以降、新福利はC〜C+、澳巴はC〜B-の間で推移している。

 最も大きなウエイトを占める乗客満足度(最高40ポイント)はバス停での対面アンケート調査を通じて行われるが、新福利は26.3ポイントで、前回調査から1.2ポイント下落。澳巴についても0.9ポイント下落の27.4ポイントに。総体バスサービス満足度は1.1ポイント下落の27.0ポイントで、近年下落傾向が続く状況。

マカオの公共路線バスを運営する澳巴(上)と新福利(下)の車輌のイメージ(資料)=本紙撮影

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