マカオ、2024年通期の不動産賃料統計公表…住宅上昇、商業テナント下落
- 2025/2/17 12:08
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は2月14日、昨年通期(2024年1〜12月)及び昨年第4四半期(2024年10〜12月)の住宅・商業テナント等の賃料に関する統計を公表。
昨年、商業テナントの実用面積1平米あたり平均賃料は下半期から下落が始まり、通期で前年から1.1%下落の479パタカ(日本円換算:約9100円)に。エリア別では、マカオ半島黒沙環・祐漢エリアが467パタカ(約8870円)、マカオ半島新橋エリアが355パタカ(約6740円)、マカオ半島黒沙環新埋立エリアが392パタカ(約7450円)、マカオ半島コシュタ・アリアーガエリアが489パタカ(約9290円)で、それぞれ4.7%、4.1%、3.9%、3.1%下落。一方、マカオ半島新口岸エリアは670パタカ(約1万2730円)、マカオ半島外港・南灣湖埋立エリアは612パタカ(約1万1620円)で、それぞれ0.2%、0.1%上昇。
住宅については、大規模マンションの賃貸契約増が平均賃料を押し上げ、昨年通期の実用面積1平米あたり平均賃料は前年から3.9%上昇の137パタカ(約2600円)に。エリア別では、マカオ半島林茂塘エリアが149パタカ(約2830円)、マカオ半島黒沙環新埋立エリアが165パタカ(約3130円)、タイパ中心エリアが136パタカ(約2580円)となり、それぞれ9.2%、7.2%、3.9%上昇。マカオ半島黒沙環・祐漢エリアは1.5%下落の122パタカ(約2320円)。
住宅の実用面積別では、最も賃貸契約申告の多かった50〜99.9平米と50平米以下の1平米あたり平均賃料がそれぞれ4.1%上昇の135パタカ(約2560円)、4.0%上昇の168パタカ(約3190円)。
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昨年第4四半期の商業テナントの実用面積1平米あたり賃料は前の四半期から0.3%下落の489パタカ(約9290円)、オフィス物件は0.8%下落の293パタカ(約5570円)、工業用途物件は0.2%下落の123パタカ(約2340円)で、住宅については0.7%上昇の138パタカ(約2620円)に。
住宅・商業テナント等の賃料に関する統計は、統計の充実化によって不動産市場の状況をクリアにする目的で2023年第1四半期から新たに公表がスタートしたもの。統計資料は財政局の房屋税(固定資産税)における不動産賃貸報告がベースとなっており、貸主がマカオ政府や慈善団体などの契約は除外しているとのこと。
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