マカオ、今年5例目の輸入性デング熱感染確認…患者はフィリピン渡航歴ある17歳男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は2月15日夕方、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1例確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染例出現は2日連続で、今年(2025年)5例目。

 今回感染確認された患者はマカオ人の男性(17)で、潜伏期間を含む今年1月25日から2月8日にかけてフィリピンを訪れていた。マカオへ戻った後の2月10日に発熱、鼻水、筋肉痛等の症状が出現し、私立総合病院の鏡湖醫院を受診したが症状が好転せず、14日に私立総合病院の科大醫院を受診し、検査を経てデング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたとのこと。目下、患者の容体は安定しており、患者と同行及び同住の家族に体調不良は出現していないという。同局では、患者の住居(マカオ半島北部の黒沙環エリアにあるマンション)及び主な活動場所周辺で予防措置として火の駆除を実施する予定とした。

 デング熱は蚊を媒介とする感染症。一昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、昨年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(4例)の計39例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上った。なお、昨年分に関して、10月以降に感染確認された輸入性事案の大半にマカオと相互往来が緊密な広東省中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。今年は今回のケースを含めて輸入性のみ5例で、渡航歴はタイが2人、フィリピンが2人、ベトナムが1人。

 マカオの人口は約68万人、人口密度は世界的にみてもかなり高い約2万人/平方キロ。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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