香港税関が入境旅客の「スペースオイルドラッグ」所持疑い事案摘発…エトミデートの危険薬物指定後で初

 香港では、「スペースオイル(太空油)」と呼ばれる危険ドラッグが一部の若者の間で乱用されている問題を受け、(2025年)2月14日からスペースオイルの主要成分である麻酔薬の「エトミデート」が危険薬物条例で管制薬物に指定された。

 香港海關(香港税関)は2月16日、同月15日に香港島・上環の港澳碼頭(香港マカオフェリーターミナル)の税関検査場において、入境旅客によるスペースオイルドラッグ所持疑い事案を1件摘発したと発表。エトミデートに絡む摘発例は管制薬物指定後で初めて。

 税関によれば、マカオから到着した旅客の女(28)に対する検査を行った際、女の所持品の中からスペースオイルドラッグを含むとみられる電子たばこが見つかり、逮捕したという。現在、女は保釈され、捜査が進められているとのこと。

 香港の危険薬物条例では、危険薬物の取り扱いを重大な犯罪と位置付け、有罪となった場合の最高刑は500万香港ドルの罰金と無期禁錮と規定している。税関では、今後も継続してスペースオイルドラッグに関する法執行を強化して臨む考えを示した。

香港税関が入境旅客の所持品の中から発見したスペースオイルを含むとみられる電子たばこ(写真:香港海關)

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