マカオのIR併設モールで拾った現金を届け出せず持ち去る…中国人の男逮捕

 マカオ治安警察局は2月17日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ショッピングモール内で拾得した現金を届け出せずに持ち去ったとして、中国人(中国本土居民)の男(40代)を逮捕したと発表。

 同局によれば、前月(1月)中旬、マカオ市民からIR併設モール内を歩いていた際、警備員に外套から現金を落としたことを知らされ、すぐに拾い集めたが、もともと2万6000香港ドル(日本円換算:約51万円)を所持していたはずが、このうち1万4000香港ドル(27万円)分しか見つからず、残りを何者かに持ち去られた可能性があるとの通報が寄せられたとのこと。

 通報を受けた同局が公共エリアの監視システム「天眼」及びIRの監視システム、通報者から提供された情報をもとに捜査を進めた結果、現金を拾って持ち去ったとみられる男が1人おり、その身元の特定に成功。男はマカオから出境済みだったが、2月13日に港珠澳大橋マカオ側イミグレーションから再入境したことがわかり、イミグレーション施設内で逮捕するに至ったという。

 男は同局の調べに対して現金を拾ったことを認めた上、落とし主を探したが見当たらず、中国本土の自宅で保管しているなどと供述。同局では、男を拾得物不当占有罪で検察院送致するとした。

 マカオでは拾得物不当占有事案がしばしば発生しており、警察当局が習得した場合は速やかに届け出を行うよう累次の呼びかけを行っている。

拾った現金を不当に占有したとして逮捕された男(写真:マカオ治安警察局)

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