マカオ警察による冬の防犯運動が終了…1ヶ月間で464人送検、500人強制送還

 マカオ警察総局は2月19日、旧正月の春節前後にあたる(2025年)1月8日から2月7日にかけて同局の指揮及びコーディネーションにより治安警察局、司法警察局、税関と合同実施した「冬の防犯運動2025」の総括を発表。

 期間中、警察官延べ8598人の動員及び巡視艇45回の出動により延べ651回の作戦を展開。調査対象者数は4万1953人で、このうち1140人について身柄を拘束して詳細調査を行ったとのこと。このうち、刑事事件は365件で、違法薬物、強盗、詐欺、窃盗、密航ほう助、賭博用途の違法貸付、賭博用途の違法両替経営等に絡むもので、464人を検察院送致済みとした。強制送還措置を講じた非居民の数は500人。

冬の防犯運動2025ではカジノ内におけるパトロールが強化実施された(写真:マカオ警察総局)

 また、税関がいわゆる運び屋行為、密航、著作権侵害に対する取り締まりを強化して臨み、期間中に対外貿易法違反で305人を起訴し、たばこ、電子たばこ、酒類、化粧品、生鮮食品、絶滅危惧植物などを発見・押収したという。

 同局では、冬の防犯運動2025は事前に予期した成果を達成との見方を示し、市民と旅客の協力のもと、各種作戦を有効的またスムーズに展開し、良好な社会秩序作りと安定した治安の維持につながったと総括。また、インバウンド旅客数の増加が続く中、同局として今後も治安情勢の変化に対する留意し、適宜防犯及び取り締まり対策を調整を行い、早期に予防アクションを展開することで、マカオ社会の安定維持と公共の安全の保護に務めるとした。

冬の防犯運動2025におけるパトロールの様子(写真:マカオ警察総局)

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