マカオ司法警察局がカジノIR運営サンズチャイナと合同で詐欺被害防止キャンペーン展開
- 2025/2/24 9:19
- 社会・政治
マカオ司法警察局は2月21日、同月18日から21日にかけて、マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社と合同で同社の従業員を対象とした詐欺被害防止キャンペーンを展開したと発表。
今回のキャンペーンでは、サンズチャイナ参加の4つのIR施設(ロンドナー、パリジャン、ヴェネチアン、サンズ)のバックヤードに特設コーナーを用意し、インタラクティブ体験やゲーム等を通じて各種詐欺手法や予防策について情報発信を行い、2000人を超える従業員が参加したという。
同局によれば、近年は世界規模で特殊詐欺の被害が拡大しており、同局としても状況を注視し、積極的に社会各界と手を組み、市民の被害防止及び意識向上に取り組んでいるとのこと。
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なお、同局は昨年1月にもサンズチャイナ社と合同で同様のキャンペーンを実施したが、昨年特殊詐欺の被害に遭った同社従業員の数は前年から2割近く減少するなど顕著な効果があったことを挙げ、今回の参加者に対し、ぜひ周りの同僚や家族と最新の詐欺防止情報を共有してほしいとした。
マカオの労働市場においてカジノIR企業のプレゼンスは大きく、中でもサンズチャイナの従業員数は最多の約2万7000人となっている。
同局では、今後もカジノIR運営企業との協力を密にし、従業員向けの詐欺防止情報発信を通じて意識向上を図っていく考え。
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