マカオ旅遊大学と珠海第一中等職業学校が協力深化
- 2025/2/26 8:49
- 香港・大湾区
マカオのツーリズム・ホスピタリティ分野に強みを持つ公立のマカオ旅遊大学(UTM)と広東省珠海市の職業訓練校にあたる珠海第一中等職業学校が共同で中国本土で初めての広範囲な職種をカバーする「マカオ職業技能認可基準(MORS)トレーニングセンター」を2月24日に設立した。
同センターは珠海第一中等職業学校内に設置され、ウェイター、バーテンダー、ハウスキーパーなど6つの中核職種をカバーする国際技能トレーニングと認証サービスを提供。珠海とマカオの間における職業資格の相互認証を体系的かつ大規模に展開する試験拠点としての役割が期待されているという。
両校は2009年に提携を開始。これまでに延べ5万人以上のMORS認定人材を育成し、珠海第一中等職業学校の卒業生3200人以上がホスピタリティ業界へ進んでおり、マカオと珠海のホテル産業にとって強力な人材の供給源になっているとのこと。
同センターの設立セレモニーと同時に開催された両校の提携15周年記念展に出席した珠海市にあるハイアットリージェンシー横琴の人事部長、陳艶芬氏は、MORS認証取得者は入社後のトレーニング期間を50%短縮でき、初任給は18%アップすること挙げ、MORS認証がコスト削減と効率向上につながっていると評価した。
UTMでは、センターの設立は、珠海とマカオの職業教育協力が新たなステージに入り、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)における観光人材の標準化育成に一層弾みがつくと期待を示した。
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