マカオほかIR運営メルコリゾーツが2024年4Qの業績発表…増収増益、来場者数がコロナ前レベル上回る

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社(米ナスダック上場)は2月27日、昨年第4四半期(2024年10〜12月)の監査前業績を発表。

 同社の昨年第4四半期の営業収益は前年同時期から約9%増の11.9億米ドル(日本円換算:約1778億円)。ゲーミング(カジノ)及びノンゲーミング(非カジノ)の両方で事業パフォーマンスが改善したことを主な増収要因として挙げた。

 営業利益は9700万米ドル(約145億円)、前年同時期は9470万米ドル(約142億円)のマイナスだった。調整後プロパティEBITDAについては前年同時期の3.034億米ドル(約453億円)から2.954億米ドル(約441億円)に。親会社株主に帰属する純利益は前年同時期は2030万米ドル(約30億円)。なお、前年同時期は2.059億米ドル(約308億円)の純損失だった。

 メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は今回の業績発表にあたり、2024年をメルコリゾーツのマカオにおける転換の一年と位置付け、ゲストの体験をさらに向上させ、将来の成長に向けてより強固な基盤を築くため、事業に多大な投資を行ってきたことを紹介。2024年第4四半期は前月比のマーケットシェア拡大を記録し、グループ施設における来場者数がコロナ前レベルを上回るなど、取り組みの成果が現れているとの見方を示した上、今後もマカオの継続的な成長を支えるため、一層エキサイティングな新規プロジェクトを立ち上げ、社の戦略的目標の実現を図るとした。このほか、シティ・オブ・ドリームズ・スリランカのカジノプロジェクトは順調に進捗しており、2025年第3四半期に営業を開始する予定とのこと。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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