マカオ、2024年11月〜2025年1月期の総体失業率1.6%…前回調査から0.1pt良化

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は2月28日、2024年11月〜2025年1月期の雇用統計を公表。

 総体失業率は1.6%、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者、いわゆるローカル)に限った失業率は2.1%で、前回調査(2024年10〜12月期)からそれぞれ0.1ポイント、0.2ポイント下落(良化)。不完全雇用率についても0.2ポイント下落の1.3%に。

 マカオ居住の労働人口は38.25万人、就業人口は37.63万人で、それぞれ前回調査から2500人、2000人増。マカオ居民に限ると1000人減の28.50万人。業種別の就業人口動向では、ホテル・飲食業と建設業で減、ゲーミング(カジノ)業では増となった。

 失業人口は500人減の6200人。新たに職を探す失業人口のうち、失業前に小売業、ゲーミング業へ従事していた人の数が多くを占めた。初めての職探しをする人が占める割合は3.1ポイント下落の10.8%。

 不完全雇用者数は700人減の5000人。業種別では、不動産・ビジネスサービスに従事する人の数が多くを占めた。

 前年同時期との比較では、労働参加率(67.2%)、失業率(1.6%)、不完全雇用率(1.3%)がそれぞれ0.7、0.6、0.2ポイント下落。

 就業調査の統計対象はマカオ半島、タイパ・コロアン島にある住宅の居住者(学生寮や高齢者入所施設等のグループホームを除く)で、域外からマカオへ越境通勤する マカオ居民及び海外労働者は含まれない。出入境資料を元にマカオ居民及び海外労働者の越境通勤者数は約10.49万人と推計され、これを含むマカオの総労働力は前回調査から2100人減の48.75万人。

 インバウンド依存度の高いマカオ経済はコロナ禍で長期低迷を余儀なくされ、ローカルの失業率は2022年6〜8月期に過去最悪の5.5%を記録。2023年の年初からはアフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、人材需要にも好影響が及んでいる状況で、直近の失業率はすでにコロナ前水準まで戻っているほか、コロナ禍では雇用の調整弁として大幅減となった海外労働者数についても増加に転じている。

マカオの町並み(資料)=2024年11月世界遺産セナド広場にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は2月28日、昨年(2024年)のマカオ特別行政区の財政準備運用状況を公表。 …
  2.  在香港日本国総領事館は2月28日、マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)MGMコタイ内にある…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は2月28日、2024年11月〜2025年1月期の雇用統計…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は2月28日、昨年通期(2024年1〜12月)のマカオの域…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年3月号
(vol.141)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun