マカオのカジノ含むゲーミング業界従事者数が2.3%増の約5.3万人に…平均月額報酬は6.3%上昇=2024年
- 2025/3/6 10:38
- カジノ・IR
マカオは面積約32平方キロ、人口約68万人という小さな地域(中国の特別行政区)だが、大小合わせてカジノが30施設ある。ほかにもスポーツくじやロトといったギャンブルも存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。
マカオ政府統計調査局は3月4日、昨年第4四半期(2024年10〜12月)のカジノ含むゲーミング業界における人材ニーズ及び給与調査統計を公表。なお、本統計の調査対象にはカジノ仲介業(ジャンケットプロモーター)及びカジノ仲介パートナーは含まれない。
昨年第4四半期末時点のフルタイムのゲーミング業従事者数は前年同時期から1200人増(2.3%増)の5万2971人。カジノディーラー職に限ると259人減(1.1%増)の2万3618人だった。
昨年12月のフルタイムのゲーミング業従事者の平均月額報酬(賞与等臨時給含まず)は前年同月から6.3%上昇の2万6890パタカ(日本円換算:約50.4万円)。カジノディーラー職に限ると同2.9%上昇の2万1470パタカ(約40.2万円)。賃上げと就業時間数の増が報酬増が上昇の主要因。
昨年第4四半期末時点の空きポジションは前年同時期から147枠減の253枠。内訳は事務職(90枠)が最も多く、次いでマネジメント職・マネージャー(54枠)。
このほか、昨年第4四半期の新規雇用者数は1148人、離職者数は812人で、従業員雇用率は前年同時期から0.2ポイント上昇の2.2%、離職率は0.1ポイント下落の1.5%、欠員率についても0.3ポイント下落の0.5%で、業界における一部ポジションで欠員補充が進んだことを反映したものとなった。
なお、昨年第4四半期のマカオ居住の就業人口は37.83万人、総体失業率は1.7%。ゲーミング業従事者がマカオの就業人口に占める割合は単純計算で14.0%となる。平均月収については、昨年第4四半期のマカオの就業人口全体の月給中位数である1万8000パタカ(約33.7万円)を大きく上回った。
