新時代社、1.9億パタカで公共バス事業継承
- 2014/6/11 9:45
- 産業・経済
マカオ政府交通事務局は6月10日に記者会見を開き、昨年破産した維澳蓮運(以下、レオリアン社)の公共バスサービスの澳門新時代公共汽車股份有限公司(以下、新時代社)への継承について具体的説明を実施。同日、政府と正式に契約を締結し、契約期間は今年7月1日から3年間。契約期間については、レオリアン社の契約残存期間より短縮されたことになる。
また、同日夕方、新時代社が市内の萬豪軒で記者会見を開催し、社長に就任した方立群氏らが出席。今回の事業継承に投じた予算が1.9億パタカ(日本円換算:約24.3億円)だったことを明かした。内訳は破産したレオリアン社の資産の買い取り、解雇従業員への賠償金、新車輌の導入、営業設備の拡充などに充てられる。
新車輌の導入に就いては、低床タイプの大型バス15輌と日本メーカー製マイクロバス5輌を導入するという。破産資産の中にはバス約200輌が含まれるが、すべて中国メーカー製で、これまで日本メーカー製は導入されていなかった。
なお、環境保護などの観点から、既存バス車輌の塗装変更などは実施しない見通し。星を象った新時代社のロゴを貼り付ける。また、車内の再整備を行い、乗車環境を改善するとしている。
交通事務局によると、新時代社の株主は公共バス事業を運営する澳門公共汽車有限公司(以下、TCM社)、南光實業有限公司、澳門汽車綜合服務股份有限公司とのこと。新時代社とTCM社はそれぞれ独立して経営を行うという。
また、2014年、2015年に政府から毎月約1,700万パタカの財政支援が実施されることも発表され、これはレオリアン社が受け取っていた金額300万パタカ多い。政府資料によると、2013年のレオリアン社の毎月の事業運営コストは約2,100万パタカだった。