「ミシュランガイド香港マカオ2025」星獲得店発表…マカオからは19店まで増、日本料理が躍進

 仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュランガイド香港マカオ2025」の星獲得リストの発表会をマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレスで開催。同タイトルは2009年に創刊され、2025年で17年目を迎える。

 マカオでは、マカオ半島中心部に位置するIRグランドリスボア内のロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)とコタイ地区のIRシティ・オブ・ドリームズ マカオ内のジェード・ドラゴン(広東料理)の2店が前年に続いて三つ星を獲得した。ロブション・オ・ドームはマカオで創刊以来17年連続三つ星を維持する唯一の存在。

「ミシュランガイド香港マカオ2025」でメルコリゾーツ&エンターテインメント系のIR内にある5店が星を獲得(写真:Melco Resorts & Entertainment)

 マカオで星を獲得した店の数は前年から3店増の19店。新たに星を獲得した店は4店で、すべて初登場の一つ星評価に。具体的には、いずれもコタイ地区にあるIR施設、MGMコタイ内のAji(イノベーティブ料理)、ウィンパレス内の泓 Mizumi(日本料理)、ギャラクシーマカオ内の鮨吉祥 by 宮川(日本料理)、グランドリスボアパレス内の瑞兆(日本料理)。日本料理の躍進が目立った。このほか、星が格上げとなった店もあった。なお、前回に続いて今回も星を獲得した全店がIR施設に入っており、マカオならではの特色といえるだろう。マカオのIR運営6社のうち、星獲得店の数はメルコリゾーツ&エンターテインメント社系の施設内が5店を占めトップとなった。

 ミシュランガイド香港マカオ2025で星を獲得したマカオのレストランのラインナップは以下の通り。(アルファベット順)

三つ星
■ジェード・ドラゴン(広東料理)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■ロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)グランドリスボア内
※前年から変動なし。

二つ星
■アラン・デュカス・アット・モーフィアス(コンテンポラリーフレンチ)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■シェフ・タムズ・シーズンズ(広東料理)ウィンパレス内
■風味居(湖南・四川料理)スターワールドホテル内
■エイト(中国料理)グランドリスボア内
■淮揚曉宴(淮揚料理)ザ・ロンドナー・マカオ内
■ウィンレイ(広東料理)ウィンマカオ内
※シェフ・タムズ・シーズンズが1つ星から昇格。

一つ星
■オット・エ・メッツォ・ボンバーナ(イタリアン)ギャラクシーマカオ内
■Aji(イノベーティブ料理)MGMコタイ内(初)
■蜀道(四川料理)MGMコタイ内
■麗軒(広東料理)ザ・リッツカールトンマカオ/ギャラクシーマカオ内
■泓 Mizumi(日本料理)ウィンパレス内(初)
■パールドラゴン(広東料理)スタジオ・シティ内
■すし金悦(日本料理)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■鮨吉祥 by 宮川(日本料理)ラッフルズマカオ/ギャラクシーマカオ内(初)
■帝影樓(広東料理)アルティラマカオ内
■紫逸軒(広東料理)フォーシーズンホテルマカオ内
■瑞兆(日本料理)グランドリスボアパレス内(初)
※初登場が4店。泓 Mizumiはウィンマカオ店(前年二つ星)がクローズし、ウィンパレス店が入ったかたちに。

「ミシュランガイド香港マカオ2025」で初登場一つ星を獲得したグランドリスボアパレスの日本料理「瑞兆」(写真:SJM Resorts, S.A.)

 2021年版から新たに加わったレストランのサステナブルな取り組みを評価する新カテゴリー「グリーンスター」については前年同様、マカオから選ばれたのは、公立のツーリズム専門教育機関にあたるIFT(マカオ旅遊学院)が運営する教育実習施設を兼ねたIFTエデュケーショナルレストラン(マカオ料理)のみだった。同店は先行発表されたコストパフォーマンスが高いレストラン(香港マカオ版では前菜、メインディッシュ、デザートの3品で400香港ドル/マカオパタカ=約7600円以下が基準)をピックアップする「ビブグルマン」カテゴリーにも入選。マカオのビブグルマン掲載店は11店で、前年から1店増だった。

「ミシュランガイド香港マカオ2025」で初登場一つ星を獲得したギャラクシーマカオの日本料理「鮨吉祥 by 宮川」でエグゼクティブシェフを務める佐竹仁典氏(写真:Galaxy Entertainment Group)

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