マカオ、2025年2月のインバウンド旅客数は4.4%減の315万人…1〜2月累計では10.4%増の679万人

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月20日、今年(2025年)2月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年2月のインバウンド旅客数は前年同月から4.4%減の314万7184人(延べ、以下同)。同局では、減少の主要因として年間最大の書き入れ時のひとつとなる中国本土の春節ホリデー時期のズレを挙げた。内訳は、日帰り旅客が1.1%増の188万7826人、宿泊を伴う旅客が11.7%減の125万9358人。平均滞在時間は横ばいの1.1日で、宿泊を伴う旅客(2.2日)、日帰り旅客(0.3日)とも変わらず。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、6.4%減の229万1662人、全体に占める割合は72.8%。このうち「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の旅客が11.1%減の133万1091人。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は4.7%減の57万9843人、同第三の台湾からは14.4%増の6万7951人。

 国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)は17.9%増の20万7728人。このうち東南アジアでは、インドネシア(1万4921人)、マレーシア(1万4480人)、タイ(1万1261人)、シンガポール(6762人)がそれぞれが19.6%、18.1%、25.5%、25.2%増。一方、フィリピン(3万8847人)は2.3%減。南アジアは、インド(4093人)が前年並み。北東アジアについては、韓国(5万9330人)、日本(1万4444人)で、それぞれ41.8%、26.2%増。長距離では、米国(1万0561人)で6.6%増。

春節ホリデー期間中のマカオ国際空港の様子(写真:CAM)

 今年1〜2月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から10.4%増の679万3745人。2019年同時期と比較した回復率は97.5%。内訳は、日帰り旅客が前年同時期から20.8%増の404万3105人、宿泊を伴う旅客が2.0%減の275万0640人。平均滞在時間は0.2日短い1.0日となったが、内訳は日帰り旅客が0.3日、宿泊を伴う旅客が2.2日で変わらず(日帰り旅客の割合が増えたため)。

 マカオでは一昨年(2023年)1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。昨年通期のインバウンド旅客数は前年から23.8%増の3492万8650人、コロナ前2019年と比較した回復率は88.6%。今後、どのタイミングで2019年水準を回復するか、また政府が旅客ソースのダイバーシティ化を推進する目標を掲げ、各種施策を打ち出す中、国際旅客ソースの動向が注目点となる。

2024年と2025年のマカオの入境旅客数(インバウンド旅客数)推移比較表(図版:DSEC)

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