マカオの酒類管理法施行から1年3ヶ月…累計違反検挙数は70件に

 マカオではマカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、2023年11月5日に「未成年者飲酒予防・管理制度法(酒類管理法)」が施行されたことを受け、マカオ政府衛生局(SSM)煙酒管理弁公室の法執行官が2012年1月1日施行の「喫煙予防及び管理法(新禁煙法)」と併せ、昼夜を問わず市内のパトロールを行っている。

 SSMは3月21日、酒類管理法施行から今年(2025年)2月までの約1年3ヶ月のパトロール状況を発表。

 SSMの法執行官による酒・たばこ関連パトロール場所の数は延べ33万9571ヶ所で、酒類(酒類管理法関連)に限ると累計70件の違反を検挙したとのこと。

マカオ政府衛生局煙酒管理弁公室の法執行官によるパトロールの様子(写真:SSM)

 このうち15件が未成年者へのアルコール飲料販売・提供事案。その他は、酒精飲料広告の警告文や店舗における酒類コーナーの表示、未成年者への酒類提供を禁止する旨のサイネージ、アルコール度数表示などに関する違反だったという。

 マカオの酒類管理法は、すべての未成年者(18歳未満)に対するアルコール飲料(アルコール度数1.2%以上)の販売と提供が禁止され、購入者・被提供者の年齢に疑問がある場合、販売・提供側は相手に身分証の提示を要求することが義務付けられ、相手の年齢を確認できなかったり年齢に疑いがある場合は推定未成年としてアルコール飲料の販売・提供を拒否しなければならないほか、アルコール飲料の販売・提供を行う場所では目立つ場所に所定様式のアルコール飲料の販売・提供を禁止するサイネージを掲出、セルフ式のサービスを採用する場合はアルコール飲料とノンアルコール飲料の陳列ゾーンを明確に分けること、中国語、ポルトガル語、英語で警告文を掲載することなどが規定されている。

マカオ政府衛生局煙酒管理弁公室の法執行官によるパトロールの様子(写真:SSM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は3月26日、同月23日にマカオ半島北部の祐漢エリア一帯で違法売春に対する取り締…
  2.  きょう(3月28日)、マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)の東京(成田)〜マカオ線が就…
  3.  2025年度の「アジアのベストレストラン50(Asia’s 50 Best Restaurant…
  4.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…
  5.  マカオ政府のデング熱予防ワーキンググループは3月26日に年次のワーキング会議を開き、今年(202…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun