マカオ、2025年2月の平均ホテル客室稼働率は90.6%…前年同月から5.5pt上昇

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 今年(2025年)2月のインバウンド旅客数は前年同月から4.4%減の314万7184人(延べ、以下同)で、宿泊を伴う旅客に限ると11.7%減の125万9358人だった。

 マカオ政府統計・センサス局は3月27日、今年2月のホテル宿泊客関連統計を公表。平均ホテル客室稼働率は90.6%で、前年同月から5.5ポイント(pt)上昇。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から5.1pt上昇の93.6%、4つ星が5.6pt上昇の85.1%、3つ星が7.9pt上昇の87.2%、2つ星ホテルが4.9pt上昇の91.9%、エコノミー宿泊施設が12.0pt上昇の86.0%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が11.1%減(※大型ホテルがレノベーションに入った影響)、4つ星ホテルが0.2%減、3つ星ホテルが3.6%増、2つ星ホテルが7.7%増、エコノミー宿泊施設が9.1%増だった点も考慮する必要がある。

 今年2月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から6軒増の147軒、供給客室数は5.7%減の4.38万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の39軒で、供給客室数は全体の56.8%を占める2.49万室。

 今年2月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から7.8%減の112.7万人。宿泊客のうち中国本土からの旅客は7.6%減の86.3万人だったが、中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は前年同月から17.5%増の8.6万人となり、このうち韓国からが3.0万人、日本からが0.8万人で、マレーシアからが0.6万人、タイからが0.6万人、シンガポールからが0.4万人、インドネシアからが0.4万人で、それぞれ22.6%、11.6%、20.5%、30.7%、29.2%、22.5%増。

 今年1〜2月累計の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から5.2pt上昇の90.7%、ホテル宿泊客数は6.3%減の238.4万人、ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.6日。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

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