マカオ半島北部一帯で「サンリオキャラクターズ」イベント開催…経済活性化策の一環
- 2025/3/30 10:38
- ツーリズム
マカオ半島北部の祐漢エリアにある祐漢街市公園で3月29日、日本のIPを活用した「サンリオキャラクターズ夢幻花園(Flora Fête with Sanrio characters)」イベントの開幕式が行われた。
同イベントはマカオ半島北部の経済活性化策の一環としてマカオ政府経済・科技発展局(DSEDT)とマカオ北区工商連会が主催するもので、開催期間は同日から(2025年)10月13日までの約半年間。
メイン会場となるのは祐漢街市公園と青洲坊蓮花広場で、それぞれグルメと花卉をテーマにしたサンリオキャラクターズの大型インスタレーション作品とキャラクターグッズが当たる遊戯ブース*を設置するほか、祐漢街市公園のステージではサンリオキャラクターズのパフォーマンス上演*、青洲坊蓮花広場ではサンリオキャラクターズのミート&グリート*も予定されている。また、青洲大馬路に180メートルに及ぶサンリオキャラクターズが描かれたテーマウォール、青茂イミグレーション入口にはハローキティの大型バルーンも設置される。*:開催日限定(下記の公式サイトに最新情報が掲載される)

また、来月(4月)中旬から消費抽選活動もスタート。マカオ半島北部の中小事業者による店舗で指定の電子決済プラットフォームを使って1決済あたり50パタカ(日本円換算:約940円)以上消費した場合、キャラクターグッズのグッズが当たるインスタント抽選に参加できるとのこと。
さらに、近日中にハローキティをテーマにしたバスが登場し、マカオ半島北部の各商圏を巡回するという。
マカオ政府経済・科技発展局の邱潤華局長は開幕式のスピーチの中で、マカオ政府としてコミュニティ経済の発展に重点を置き、中小企業のビジネス環境の改善に注力する中、今回は世界的に知名度の高いIPを擁するサンリオとのコラボレーションを通じて多くの人に深く愛されるキャラクターを活用したイベントをマカオ半島北区で開催することで、市民及び旅客をマカオ半島北区に呼び込み、活性化を図りたいと述べた。

イベントの詳細は公式サイト(https://mocommunityevent.com/)で確認することができる。(サイトの言語は中国語、ポルトガル語、英語)
マカオでは一昨年(2023年)1月初頭のウィズコロナ転換による水際措置の大幅緩和を受けてインバウンド旅客数の急回復が続いており、直近まで勢いを維持している。ただし、アフターコロナでは、インバウンド旅客の消費嗜好の変化のほか、リベンジ消費の減退、ボーダーを跨ぐ移動が容易になったことで「北上消費」と呼ばれる広東省珠海市への消費流出など、マカオ市民のマカオ以外での消費が増えたとの指摘もある。マカオ半島北区は地理的に珠海市とのボーダーに近く、コミュニティ経済への影響が比較的大きいエリアのひとつとされる。
