マカオの同人カルチャーイベントに人気声優の西尾夕香さんら日本勢が複数出演
- 2025/3/30 21:32
- 澳日関係
きょう(3月30日)午後、マカオ半島新口岸地区にあるニューオリエントランドマークホテルのボールルームで大規模同人カルチャーイベント「第15回Illusion Feather同人文化祭」(主催:澳門幻羽同人文化交流協会)が開催された。
同イベントは、マカオにおけるアニメ・漫画創作文化の普及文化創作産業の促進を目的として毎年この時期に開催されているもので、マカオ政府の文化発展基金がサポートしている。2025年にマカオ初のIOEA(International Otaku Expo Association(IOEA/国際オタクイベント協会)認定イベントとなった。
会場内には主に地元の同人サークルによるアニメ関連クリエイティブグッズの即売ブースが100以上出展したほか、多彩なステージプログラムも用意された。冬の寒さが戻り、時おり雨もちらつくあいにくの天気だったにもかかわらず、会場は地元の若者を中心に多くの来場者で賑わい熱気にあふれ、人気アニメ・漫画のキャラクターなどに扮したコスプレーヤーの姿も目立った。主催者によれば、延べ約2000人が来場したとのこと。

今回、イベントの目玉として、日本から声優・歌手・DJの西尾夕香さんと人気コスプレーヤーの黒跪カレンさん&がおさまさんを招聘し、それぞれステージでアニソンDJパフォーマンスを披露。マカオで日本の著名な声優、コスプレーヤーがステージに立つ機会は珍しく、駆けつけた現地ファンによる熱烈歓迎を浴びた。
西尾夕香さんは今回がマカオ初訪問。本紙の取材に対し、現地のファンが温かく迎えてくれ、喜びの感情をストレートに伝えてくれたのが嬉しく、アニメのおかげで世界が繋がるのは素敵なことと語ってくれた。マカオ入りした後、世界遺産・聖ポール天主堂跡の参観を通じて歴史を感じ、華やかで美味しい現地ならではの中国料理も味わったという。DJパフォーマンスのセットリストは「みんなで楽しみたい」との思いから、海外ファンにも馴染みのアニソンで構成。自身の新曲の歌唱も含め、約40分間ノンストップでファンと一体になった熱いパフォーマンスを繰り広げた。なお、誕生日を翌日に控え、パフォーマンス終了後に主催者からケーキが贈られ、ファンと一緒に祝福するシーンもあった。

黒跪カレンさん&がおさまさんはセクシーなコスプレ衣装で会場に登場し、注目を集めた。二人ともマカオのイベント出演は今回が初めてで、昨年の同イベントに出演した共通の友人であるDJタマキさんからアドバイスを受けながら有名なアニソンを中心に、大好きという”ヲタ芸”向け楽曲をセレクトしたセットリストを用意したとのこと。ステージでは、黒跪カレンさんがDJを務め、がおさまさんが踊りとコールで盛り上げた。マカオはカジノが建ち並ぶ街の雰囲気が独特で、香港映画「トワイライト・ウォリアーズ」に出てきた”叉焼飯”を味わう機会があったのも嬉しかったという。
マカオでも日本発のアニメ・漫画はたいへんメジャーな存在で、”オタク”カルチャーをフックにしたマカオと日本の相互交流の拡大が期待される。
