マカオ政府博彩監察協調局（DICJ）は4月1日、今年（2025年）3月の月次カジノ売上（粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR）統計を公表。

　今年3月のGGRは前年同月から0.8%増の196.59億パタカ（日本円換算：約3675億円）で、前月比では0.8%増。コロナ前の2019年同月からの回復率は76.1%。

　3月の営業日は31日で、前月より3日長い。1営業日あたりの平均GGRは前月を0.71億パタカ（約13.3億円）下回る6.34億パタカ（約118.5億円）だった。

　今年1〜3月累計のカジノ売上は前年同時期から0.6%増の576.57億パタカ（約1兆0778億円）。2019年同時期からの回復率は75.7%。

　マカオは2023年1月初頭にウィズコロナへ転換し、アフターコロナがスタート。以降、2年連続でカジノ売上の回復が進んだ。昨年通期のGGRは前年比23.9%増の2267.82億パタカ（約4兆2417億円）で、財政予算上の年間GGR目標である2160億パタカ（約4兆0399億円）、月額にして180億パタカ（約3367億円）をクリア。今年度財政予算における年間GGR目標は2400億パタカ（約4兆4888億円）、月平均200億パタカ（約3741億円）に引き上げられており、1、2、3月とも未達となった。

【資料1】2025年マカオの月次カジノ売上の推移（カッコ内は前年比）
・1月：182.54億パタカ＝約3414億円（5.6%減）
・2月：197.44億パタカ＝約3693億円（6.8%増）
・3月：196.59億パタカ＝約3675億円（0.8%増）
＞1〜3月累計：576.57億パタカ＝約1兆0778億円（0.6%増）

【資料2】2013年〜2024年マカオの年間カジノ売上の推移（カッコ内は前年比）
・2013年：3607.49億パタカ＝約6兆7471億円（18.6%増）*ピーク時
・2014年：3515.21億パタカ＝約6兆5746億円（2.6%減）
・2015年：2308.40億パタカ＝約4兆3175億円（34.3%減）
・2016年：2232.10億パタカ＝約4兆1747億円（3.3%減）
・2017年：2657.43億パタカ＝約4兆9703億円（19.1%増）
・2018年：3028.46億パタカ＝約5兆6642億円（14.0%増）
・2019年：2924.55億パタカ＝約5兆4699億円（3.4%減）
・2020年：604.41億パタカ＝約1兆1304億円（79.3%減）
・2021年：868.63億パタカ＝約1兆6246億円（43.7%増）
・2022年：421.98億パタカ＝約7892億円（51.4%減）
・2023年：1830.59億パタカ＝約3兆4238億円（333.8%増）
・2024年：2267.82億パタカ＝約4兆2417億円（23.9%増）