マカオ治安警察局は4月8日、タクシー車内で拾った大学生のパソコン（PC）入りのバックパックを着服したとして中国人（中国本土居民）の男（30代）を逮捕したと発表。

　同局の発表によれば、今年（2025年）1月6日、前日にマカオ国際空港からマカオ大学横琴キャンパスまでタクシーを利用した際、車内にノートPC、タブレットPC、モバイルバッテリーなど約1.9万パタカ（日本円換算：約35万円）が入ったバックパックを置き忘れてしまったが、探しても見つからず、何者かに持ち去られた可能性があるとの通報が中国本土からマカオに留学中の男子大学生より寄せられたとのこと。

　通報を受けた同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システム、タクシーサーベイランスシステム、通報者が提供した情報をもとに捜査を進め、容疑者の男を特定。男はすでにマカオから出境していたが、4月4日に關閘イミグレーションからマカオへ再入境したことから、同イミグレーション施設内で逮捕に成功したという。

　男は同局の調べに対し、出来心でバックパックを拾い、中国本土にある自宅へ持ち帰ったなどと供述。同局では、男を拾得・発見物不当占有罪で検察院送致するとした。

　最近、マカオでは同様の拾得・発見物の着服事案がしばしば発生している。