マカオ、2025年1〜2月の電子決済額に関する統計公表…飲食業2.1%増も小売業は18.9%減に
- 2025/4/11 9:09
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局は4月10日、今年(2025年)2月の電子決済額統計(飲食業・小売業編)を公表。
今年1〜2月の飲食業における電子決済額は前年同時期から2.1%上昇の24.1億パタカ(日本円換算:約443億円)で、中でもウェスタンスタイルのレストラン(+19.7%)の増加幅が大きかった。一方、小売業は18.9%減の92.8億パタカ(約1707億円)で、各カテゴリーとも減となり、特に百貨(-28.1%)と革製品(-26.8%)が大きく減少した。
今年2月単月では、飲食業における電子決済額が前年同月から8.2%減の11.2億パタカ(約206億円)で、同局は減少要因として旧正月の春節シーズンのズレ(今年は1月末から2月初、前年は2月中旬)との関連を挙げた。
前年同月と比較した詳細ジャンル別の動向については、中国式の酒楼・飯店(-20.8%)の減少幅が大きく、日韓レストランとファストフードについてもそれぞれ6.7%、6.4%減。ウェスタンスタイルのレストランは4.9%増。前月(訂正後数値)との比較では、業界全体で14.1%減で、ファストフード、中国式の酒楼・飯店、ウェスタンスタイルのレストランがそれぞれ28.4%、18.0%、16.2%減。
今年2月単月の小売業における電子決済額は前年同月から28.0%下落の42.6億パタカ(約783億円)。前月(訂正後数値)から15.2%減。
前年同月と比較した詳細ジャンル別の動向については、主要ジャンルがいずれも減少となり、中でも靴類、百貨、革製品、成人ファッションが3割超の減に。前月との比較では、靴類(-46.0%)が最も顕著な減で、その他はスーパーマーケット、成人ファッション、ドラッグストアがそれぞれ32.2%、26.0%、21.3%減。
本統計はマカオの主要な電子決済事業者(マカオにおける電子決済総額の95%を占める)から提供された関連データを同局のデータとリンクさせ、統合したもので、2025年1月分から月次ベースでの公表が始まったばかり。
