マカオ、カジノで負けカネが必要と路上で声かけ模造品スマホ販売…中国人の男逮捕

 マカオ治安警察局は4月14日、マカオ半島の新口岸エリアの路上を歩いていた男性に声をかけ、模造品のスマートフォン1台を販売したとして、50代の中国人(中国本土居民)の男を逮捕したと発表。

 同局の発表によれば、同月9日にインバウンド旅客の男性から「カジノで負け手持ちの現金がなくなったので、急場をしのぐため手持ちの1万香港ドル(日本円換算:約18.5万円)相当のスマートフォンを6千香港ドル(約11.1万円)で売りたい」と声をかけてきた男がおり、相手との取引に応じたが、後に確認したところスマートフォンの外観の造りが粗く、スクリーンにも異常があることに気づき、模造品をつかまされた可能性があるとの通報が寄せられたたとのこと。

 通報を受けた同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを活用して容疑者の男を特定し、男が12日にマカオ国際空港から出境しようとしたところを逮捕に成功。

 男は同局の調べに対し、当該スマートフォンは事前に中国本土で800人民元(約1.6万円)で購入した模造品だったことを認めた上、詐取した金銭はカジノで使い果たしたなどと供述。同局では男を詐欺罪で検察院送致する方針とした。

 近年マカオでは同種の詐欺事件がしばしば発生している。

詐欺行為により逮捕された男(写真:マカオ治安警察局)

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