マカオ政府統計調査局は6月23日、今年(2014年)5月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,525,026人となり前年同月比8%の増、うち日帰り旅客が1,351,799人で全体の54%を占めた。労働節(メーデー)の長期休暇が中国本土旅客の総数を押し上げたと見られる。
今年5月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比14%増の1,699,778人(うち個人旅行者は21%増の727,356人)、省市別割合では広東省が713,949人、福建省が73,083人、湖南省が60,808人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は67%。この他、台湾が76,026人、韓国が39,798人、日本が26,588人でそれぞれ23%、20%、18%増、一方、香港が8%減となる497,244人だった。なお、長距離地区では米国が15,504人、フランスが3,946人とそれぞれ増加、オーストラリアが7,906人、カナダが6,450人、英国が4,663人でそれぞれ減となった。
5月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は2.0日、同日帰り旅行者は0.2日。
2014年1~5月の累計入境旅客数は12,851,806人で、前年同期比9%増。そのうち日帰り旅客が総数の54%を占めた。中国本土、韓国、日本の旅客がそれぞれ16%、17%、7%増、香港と台湾がそれぞれ5%、1%の減となっている。長距離地区では米国、オーストラリア、英国が増、カナダが減。
2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇し、4月に反落したが、5月に再び上昇に転じた。