横琴新区と本土間の税関運用開始―中国本土初の分離管理

マカオに隣接し、中国広東省珠海市に属する横琴新区について、6月27日から同新区と中国本土の間を出入りする貨物に対して税関検査を実施することがわかった。これに伴い、横琴新区は中国本土初の分離管理区域となる。横琴新区の周囲には総延長約53キロのゲートが設置され、珠海市から事実上分離されている。

横琴新区の管理モデルは「二線監管方式」と呼ばれ、マカオと横琴新区の間の往来を「一線」として緩やかに、横琴新区と中国本土との間の往来を「二線」として厳重に管理する。今回、貨物に対する税関検査を実施するのは二線の管理施設で、敷地面積は14万7300平米、総建築面積は2万6000平米で、珠海市中心部から島になっている横琴新区との間を結ぶ横琴大橋の南側に建設され、自動車用ゲートが6、貨物用が4(いずれも片側)設けられている。

今後、マカオのナンバープレートを付けた自動車の横琴新区への出入りが実現する見通しで、今回の税関の運用開始はその時期が一歩近づいたことを意味する。

開発が進む横琴新区(写真はイメージ)―本紙撮影

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