マカオ政府衛生局は7月9日、新禁煙法が施行された2012年1月1日から今年(2014年)6月30日までの間の規制区域における喫煙者の検挙状況を発表した。取締官の巡回場所は563,498箇所、1日平均618箇所で、累計検挙者数は20,534人となった。
今年(2014年)1月1日から6月30日までの巡回場所は148,343箇所、1日平均819箇所で、検挙数は4,207件、うち4,194件が規制区域での喫煙、6件がたばこ製品を客が直接手に取ることができるやり方で販売、7件が基準に合わないパッケージのタバコを販売したもの。規制場所での喫煙事案のうち、男性が全体の92.9%を占める3,896人、女性が同7.1%の298名、また、64.4%にあたる2,701人がマカオ居民、32.2%にあたる1,349人が域外からの観光客、3.4%にあたる144人が非マカオ籍労働者。検挙数が最も多かったのがネットカフェで、19.8%にあたる834件、ゲームセンターが17.9%にあたる751件、公園・フラワーガーデン・休憩所が12.1%にあたる511件。また、総検挙数のうち塔石地区が約32.4%を占め最も多かった。さらに、102件が警察部門の協力を必要とした。罰金の納付状況では、全体の80.2%にあたる3,376人が納付済み。
カジノ内分煙の状況については、衛生局と博彩監察協調局が共同で227箇所のカジノを巡回し、198件の違法喫煙者を検挙した。うち男性が94.9%を占める188名、女性が5.1%の10名、また、域外からの観光客が78.8%の156名、マカオ居民は21.2%の42名だった。
市民からの電話による通報も相次いでいるという。衛生局では、違法な喫煙をしないよう、あらためて市民や観光客へ呼びかけている。域外からの観光客が違法喫煙で検挙され、罰金を納付しないまま出境した場合、次回入境時に影響が及ぶことから、当局では出境前、期日前の納付を呼びかけている。