7月24日午後、カジノ従業員団体「博彩最前線」が約2,000人(主催者発表)の参加者を集めてコタイ地区のヴェネチアンマカオ周辺でデモ行進を行った。ヴェネチアンマカオなどを運営するカジノ大手のサンズチャイナ社に対し、従業員間で給与や福利厚生に差があるとして、格差是正を求めるのが狙いとのこと。
デモ行進は24日午後4時にスタート。事前にSNSなどを使って参加の呼びかけを行うなどしていた。当初1,500人を想定していたが、最終的に約2,000人(主催者発表)が参加したという。
現場ではデモ隊の一部が地元公営放送局TDMの車輌を取り囲み、暴言を浴びせるなどの混乱もあった。参加者数を150名と伝えたことに対する不満などがあったというが、後に主催者サイドがTDMに対して謝罪のメッセージを発表している。また、警察当局に対しても感謝の意を表するなど、平和的なデモであることを印象づけたい意向が伺える。
一方、名指しされたサンズチャイナ社は同日、デモのきっかけとなった一部従業員の要求について遺憾だとするコメントを発表している。同社ではすでに社内における複数のコミュニケーションチャネルを有し、来月からカジノディーラーのピットボスへの昇格や、今年1〜8月までに1万人近くの従業員に対して昇給あるいは昇格などを行う組織及び福利厚生の改善に向けた案を制定してきたとしている。