14年上半期カジノサービス指数上昇―マカオ

2014年マカオカジノ業サービス指数調査の中期研究成果に関する記者会見が7月31日に行われ、昨年を100ポイント(PT)とした今年上半期のサービス指数が7%アップの107PTとなったことなどが発表された。指数調査はマカオゲーミング研究学会が主催し、マカオ基金会の支持、香港通用檢測認證有限公司(SGS)の協力を得て昨年から実施しているもの。

8月1日付地元有力紙「澳門日報」は報じた。指数を構成する三要素として笑顔、能動、忍耐があり、2014年上半期は笑顔が2%減の98PT、能動が10%増の110PT、忍耐が12%増の112PTとなった。主催者によると、マカオのゲーミング業界における人材不足が昨年と比較して良化している結果としながらも、まだまだ改善の余地があるとの考えを示している。

調査方法は30人の覆面調査員が別々の日にち、時間帯にマカオでカジノゲーミングラインセンスを持つカジノ6社の11施設を訪れ、顧客サービス係、クローク係、無料シャトルバスサービススタッフ、トイレスタッフ、スロットマシンサービス、警備員、チップ交換所スタッフ、カジノディーラー、無料フード・ドリンクサービススタッフなどのカジノ従業員について、432項目の評価を行う。評価項目のうち54%がカジノディーラーに関するもの。また、覆面調査員については調査の継続性を考慮し、昨年と同じ人間が担当したとのこと。

マカオではほぼ全てのサービス業で人材不足が深刻化しており、サービス水準の低下が社会問題化している状況。今回の研究発表では、カジノ業ではサービス改善の動きが見られたことは、カジノ運営企業による従業員教育の成果として評価している。

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

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