カジノ運営及びカジノ機器製造大手のパラダイスエンタテインメント(匯彩控股有限公司)子会社のLTゲームと米カジノ機器製造大手のIGTは8月14日に香港で記者会見を行い、両社が向こう3年間に渡るパートナーシップ契約を締結したことを発表。LTゲームがマカオでIGTのスロットマシンを、米国及びカナダでIGTがLTゲームのライブ中継型ゲーミングシステムをそれぞれ販売する。
LTゲームはマカオを拠点とする大手カジノ機器メーカーで、近年マカオのカジノマーケットで流行しているライブ中継型ゲーミングシステムを得意とし、数々の特許を武器に攻勢を強めている。すでにマカオのほとんどのカジノに納品実績を持つ。同社は2011年から急速に発展を遂げ、ここまで約3年の間にマカオのカジノおける同社製品のシェアは25%に達しているという。
米国拠点のIGTは世界最大規模のスロットマシンメーカーで、世界約40の国と地域のカジノに納品実績を持つ。特に米国及びカナダでは7割のシェアを握っており、LTゲームのライブ中継型ゲーミングシステムの世界販売に自信をみせる。また、マカオを潜在マーケットと捉え、今回のLTゲームとの契約で販路拡大を狙う。なお、IGTは米国及びカナダのほか、欧州と中南米地域についてもLTゲーム製品の優先販売権を獲得した。
パラダイスエンタテインメントのジェイ・チュン主席によると、マカオ博彩監察協調局が来年(2015年)11月からカジノ依存症対策を盛り込んだ新しいスロットマシンの新基準を導入することから、約6,000台のマシンが更新対象となるとの予想しているとのこと。この機会に世界最大手でありながらアジアでの普及が進んでいないIGT社の製品の良さをLTゲームのネットワークを通じてマカオのカジノ運営各社にアピールし、採用につなげていきたいと意気込む。