7月マカオ入境旅客数7%増―中国の個人旅行者大幅伸長

マカオ政府統計調査局は8月22日、今年(2014年)7月の入境旅客数統計を発表。総数は2,753,394人(のべ、以下同)となり前年同月比7%増、うち日帰り旅客が1,445,797人で全体の53%を占めた。7月のカジノ売上は前年割れとなったが、旅客数の伸び率は中国本土方面を中心に好調を継続している。

今年7月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比13%増の1,871,599人(うち個人旅行者は19%増の870,537人)、省市別割合では広東省が776,521人、福建省が89,946人、湖北省が74,023人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は約67.9%。この他、台湾が93,363人、韓国が47,783人、インドネシアが24,527人、日本が21,074人で、それぞれ2%、24%、55%、2%増。一方、香港が7%減となる554,675人だった。なお、長距離地区では米国が16,177人、オーストラリアが9,300人、英国が5,033人と前年同月から増加、しかしカナダは5,374人で5%減となった。

7月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

今年1〜7月の累計入境旅客数は18,037,241人で、前年同期比8%増。そのうち日帰り旅客が総数の53%を占めた。中国本土、台湾、韓国、日本の旅客がそれぞれ14%、2%、19%、9%増、香港は6%減となっている。この他、長距離地区の米国、オーストラリア、英国が増、カナダが減。

2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇し、4月に反落したが、5月に再び上昇に転じ、6月、7月とその勢いを持続した。

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

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