通年カジノ売上ゼロ成長あるーマカオ経済財政担当相
- 2014/9/12 10:14
- 産業・経済
マカオ政府のフランシス・タム經濟財政司司長(経済財政担当相)は9月11日にマカオ江蘇聯誼会設立晚宴会に出席した際、マカオの月次カジノ売上が6月から3ヶ月連続で前年割れになったことに対する地元メディアからの取材に対し、今年(2014年)の通年カジノ売上がゼロ成長となることもあり得るとの見方を示した。
9月12日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。タム司長によると、カジノ業の急成長を緩和させ、バランスのよい経済発展を目指すべきとの社会からの要望もあるという。カジノ売上の減少が贅沢品の売上減につながっているとの指摘については、マカオを訪れる旅客の数は増えているが、中国本土の経済状況による影響あるいは消費モデルの変化に伴い旅客の消費額が減少している側面もあるとの考えを示し、マカオの小売業界が市場の変化に素早く対応できるものと信じているとした。現状については静観の姿勢に見受けられる。