新卒入社後2年以内の転職が当たり前、フリーター志向も—マカオ
- 2014/9/19 8:52
- 社会・政治
大学の夏休みシーズンが終わり、多くの大卒生の就職活動が一段落した模様だ。地元就職斡旋会社の社長によると、今年(2014年)新卒者の初任給は月額1〜1.3万パタカ(日本円換算:約13.7万〜17.8万円)と上昇傾向にあり、求職者は仕事を通じて得られる知識や将来性を重視しているという。
9月19日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。マカオの新卒者は最初に入社した企業をステップアップのための場所と捉え、1〜2年の経験を積んだ後、転職を希望するのが一般的とのこと。一方、近年ではアルバイトの数も増加しており、時給も高いことから、まだまだ少数派ではあるが、より自由度の高いフリーターを志向する動きも見られるという。しかし、やはり福利厚生面や将来性を考え、正社員を目指す動きが大半。
現状のアルバイトの時給は事務職で35〜50パタカ(約480〜680円)、レストランの給仕で50〜60パタカ(約680〜820円)、一部の屋外勤務職では100パタカ(約1,370円)を超えることもあるそうだ。
また、ITを専攻する学生が増えつつある中、IT関連企業の就職口が限られていることから、専攻を活かした仕事に就くのが難しい状況もあるという。マカオでは観光業が主要産業となっていることから、他の地域と比べて職種の選択肢が広くない。
マカオ学生の「就活」シーズンは例年5〜6月にスタートし、9月後半となった現在では大半の進路が決まっているという。