マカオ航空、創業20周年晩餐会開催—ビジネスモデル転換に成功
- 2014/9/20 10:00
- 産業・経済
マカオのフラッグシップキャリア、マカオ航空(澳門航空/Air Macau)は9月19日、シェラトンマカオで創業20周年を記念した晩餐会を開催。マカオ特別行政区の崔世安行政長官ら政府首脳、駐マカオ中国中央政府関係者、政財界関係者ら多数のVIPゲストが出席した。
マカオ航空の鄭岩会長は挨拶の中で、中国中央政府の第12期5カ年計画の中でマカオを世界なツーリズム・レジャーセンターにするという目的が明確に掲げられたことが、マカオ航空の将来に大きなチャンスを与えてくれたと語った。また、1994年にマカオ航空が創業された当初は中国本土と台湾の間を中継輸送するのが主要な業務だったが、2008年に本土と台湾の間の直行フライトが可能になったことをきっかけに6割以上の中継輸送旅客を失い、倒産寸前にまで至ったエピソードを振り返り、そこからエアチャイナ(中国国際航空/Air China)の支援を受け、ビジネスモデルの大転換に取り組みんできた歴史を振り返った。
一度は倒産寸前の崖っぷちに立ったマカオ航空だが、2010年から4年連続で黒字化を成し遂げ、2009年と比較して2013年の営業利益は119%増、総資産は3.2倍、資産負債率は39.89%になったという。鄭会長は、現在のマカオ航空は発展軌道に乗ったとの認識を示している。
目下、マカオ航空の保有機材は15機で、マカオと中国本土、台湾、東南及び東北アジア地区の22都市を結ぶ路線を就航している。
祝辞を述べたマカオ政府運輸工務司の劉仕堯司長(交通担当相)によると、マカオ航空市場におけるマカオ航空のシェアは39%超で、マカオで最も多くのフライトを提供する航空会社と評した。マカオ政府はマカオと台北、高雄間の容量制限撤廃に続き、今後も継続して空の自由化を推進していくと語った。