マカオの8月入境旅客数308万人—単月過去最高
- 2014/9/24 8:20
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は9月23日、今年(2014年)8月の入境旅客数統計を発表。総数は単月過去最高となる3,086,271人(のべ、以下同)となり前年同月比7%増、うち日帰り旅客が1,666,809人で全体の54%を占めた。8月のカジノ売上は前年割れとなったが、旅客数の伸び率は中国本土方面を中心に好調を継続している。
今年8月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比13%増の2,131,498人(うち個人旅行者は19%増の1,063,668人)、省市別割合では広東省が960,814人、福建省が95,450人、湖南省が86,487人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は約69.1%。この他、韓国が58,115人、日本が27,819人で、それぞれ20%、2%増。
一方、香港が635,354人、台湾が88,253人で、それぞれ2%、11%減。なお、長距離地区では米国が13,115人、英国が5,677人と前年同月から増加、オーストラリアが6,621人、カナダが5,128人で減少となった。
8月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。
今年1〜8月の累計入境旅客数は21,123,512人で、前年同期比8%増。このうち日帰り旅客が総数の54%を占めた。中国本土、韓国からの旅客がそれぞれ14%、19%増、香港と台湾は減少となっている。この他、長距離地区の米国、オーストラリア、英国が増、カナダが減。
年間入境旅客数は3,000万人の大台を突破する見通し。
2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇し、4月に反落したが、5月に再び上昇に転じ、6月、7月、8月とその勢いを持続した。