マカオの9月カジノ売上12-13%減との見方、4か月連続前年割れ—タム経済財政担当相
- 2014/10/1 9:21
- 産業・経済
マカオ政府経済財政司のフランシス・タム(譚伯源)司長(経済財政担当相)は9月29日に地元メディアの取材に対し、9月の月次カジノ売上が前年同月比約12-13%減、通年では昨年並みになるとの見方を示した。月次カジノ売上は5年ぶりに前年割れとなった今年6月以降、4か月連続減となる見通し。
一方、タム司長はカジノ売上の前年割れが続く中、マカオを訪れる旅客数は増加を続けており、8月の入境旅客数は単月過去最高を記録したことに触れ、一般リテール業、飲食業はカジノ売上減の影響を受けておらず、マカオ政府がカジノライセンスの対外開放を機にゲーミング業をエンジンとしたツーリズムサービス業の活性化が奏功しているとした。また、経済、就業環境ともに安定していることから、依然としてマカオ経済の先行きを楽観視しているとの見方。
カジノ売上減に伴う次年度の財政予算については、2014年の歳入が予算を上回っていることから、2015年についても14年並みになるとの考え。