マカオ政府博彩監察協調局は10月6日、今年(2014年)9月の月間カジノ売上が前年同月比11.7%減となる255.64億パタカ(日本円換算:約3,477億円)だったことを発表。月次では約5年ぶりの前年割れとなった今年6月以降4ヶ月連続の前年割れで、9月の下げ幅が最も大きかった。
金額ベースでも前月実績の288.76億パタカ(約3,927億円)から約11.5%の減少。なお、1〜9月の累計では5.9%増の2,759.41億パタカ(約3兆7,527億円)と一桁ながら前年同期比でプラスを維持できている。
7月1日からトランジット滞在制度を利用したマカオ入境に対する制限が強まったことで、この制度を利用して中国本土とマカオの間を頻繁に往復してVIP顧客をエスコートする仲介人の活躍が難しくなったこと、中国本土で汚職に対する取り締まりが強化されたことなどが9月の数字に影響を及ぼしているものとみられる。