平場カジノ禁煙化初日、半数以上の喫煙所が設置が間に合わず―マカオ

今年(2014年)10月6日からマカオのカジノではマスゲーミングフロア(平場)の全面禁煙化がスタートした。フロア内に喫煙所を設置することが認められているが、マカオ政府衛生局によると、工事や認可の遅れにより、初日から稼働できた喫煙所の数は12施設内の28か所で、申請のあった62か所の半数以下にとどまる。

喫煙所の設置を申請したマカオに全40あるカジノのうち28軒で、設置数は計62か所。禁煙化初日から喫煙所を稼働できたカジノは、下記の通りとなる。(※順不同)
【マカオ半島】
・ウィンマカオ(永利)
・スターワールド(星際)
・フォーチュナ(財神)
・サンズマカオ(金沙)
・バビロン(巴比倫)
・リオ(利澳)
・モカ内港(摩卡內港)
・モカシントラ(摩卡新麗華)
・モカビバリープラザ(摩卡皇都)
・モカマカオタワー(摩卡旅遊塔)
【コタイ地区】
・ヴェネチアンマカオ(威尼斯人)
・サンズコタイセントラル(金沙城中心)

すでに設置申請済みのその他の施設内の喫煙所については、設置工事と当局による審査を経て一般開放可能となる。

衛生局によると、平場禁煙化初日に14のカジノ施設で巡回取り締まりを行い、5名の違反喫煙者を検挙したという。いずれも観光客。同局では、今後も博彩監察協調局と合同で「禁煙Gメン」による巡回をしていくとしている。なお、カジノの禁煙エリアにおける違法喫煙は最大600パタカの罰金が科せられる。

衛生局による巡回活動の様子。写真はイメージ(写真:衛生局)

衛生局による巡回活動の様子。写真はイメージ(写真:衛生局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun