マカオの9月入境旅客数240万人、伸び率鈍化

マカオ政府統計調査局は10月23日、今年(2014年)9月の入境旅客数統計を発表。総数は前年同月比3%増の2,405,497人(のべ、以下同)で、このうち日帰り旅客が全体の55%を占める1,241,926人だった。8月は単月過去最高の旅客数を記録したが、9月は伸び率が鈍化した。

今年9月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比6%増の1,595,485人(うち個人旅行者は11%増の653,800人)、省市別割合では広東省が641,481人、福建省が75,084人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は約66.3%。この他、韓国が46,812人、日本が27,331人で、それぞれ24%、7%増。一方、香港が509,181人、台湾が79,968人で、それぞれ3%、13%減。なお、長距離地区では米国が13,787人と7%増だったが、オーストラリアが8,840人、カナダが5,031人、英国が4,291人でいずれも減少となった。

9月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

今年1〜9月の累計入境旅客数は23,529,009人で、前年同期比7%増。このうち日帰り旅客が総数の53%を占めた。中国本土、韓国、日本からの旅客が増、香港、台湾は減少となっている。この他、長距離地区の米国、オーストラリア、英国が増、カナダが減。

年間入境旅客数は3,000万人の大台を突破する見通し。

2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇し、4月に反落したが、5月に再び上昇に転じ、9月までその勢いを持続している。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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