マカオの人口63万人突破 出稼ぎ労働者が4分の1占める 14年9月末
- 2014/11/11 8:41
- 社会・政治
マカオ政府統計調査局は11月10日、今年(2014年)9月末時点におけるマカオの人口が63万1000人に上ったとする最新統計を発表。前回調査の今年6月末から7,000人(11.1%)、前年同期との比較では3万2800人(5.2%)のそれぞれ増。人口の50.6%を女性が占めた。
今年第3四半期の新生児数は第2四半期から18%増の1971人。性別比は113.4(女児100に対して男児113.4人)。今年1〜9月の累計新生児数は前年同期比8.7%増の5274人。
死亡数は58件減の419件で、三大死因は悪性腫瘍(がん)が157件、循環器系疾病が84件、呼吸器系疾病が64件。今年1〜9月の累計死亡件数は3.7%増の1445件。
このほか、第3四半期の中国本土からの移民は第2四半期から70.3%増の2656人、居留権獲得者数は12.1%増の538人。第3四半期末時点の外地僱員(外地からの出稼ぎ労働者)数は4.6%増の16万2877人で、前年末から9618人増。第3四半期の婚姻登録数は1.3%増の945件、1〜9月の累計で2.9%減の3069件。
今世紀に入って以降、マカオの人口は右肩上がりに増えており、同じ月の比較で10年前の46万1000人から36.9%、5年前の54万1200人から16.6%のぞれぞれ増となっている。大型リゾート施設が相次ぎ開業、または建設中であることから、サービス業や建設業に従事する外地からの出稼ぎ労働者が増えているのが主要因。今年9月末時点で、マカオの居住人口の実に4分の1が出稼ぎ労働者となっている。出稼ぎ労働者のうち、中国本土出身者が出稼ぎ労働者全体の64.8%を占め、フィリピンの12.7%、ベトナムの8.0%がそれに次ぐ。出稼ぎ労働者の増に伴い、生活習慣の違いなどから地元市民との摩擦も発生しており、マカオの新たな社会問題となっている。