マカオ政府 市民に現金支給8年連続実施へ 約13万円分

マカオ特別行政区政府の崔世安(フェルナンド・チュイ)行政長官は11月11日、マカオ立法会で2014年度の総括及び2015年度の予算アレンジに関する演説を行った。マカオでは、2008年以降、7年連続で市民に対する現金支給が実施されてきた。しかし、今年はカジノ売上が6月から5ヶ月連続で下落している状況の中、2015年も現金支給が継続されるかどうかに大きな注目が集まっていた。

2015年度予算アレンジに関する演説の中で、崔行政長官は2015年度も前年同様の金額で現金支給を実施することを提案すると明言。これにより、マカオ永久性居民(マカオ永久居留権保有者)に9000パタカ(日本円換算:約13万円)、マカオ非永久性居民(マカオ臨時居留権保有者)に5400パタカ(約7万8000円)が支給される方向となった。同時に、高齢者向けに別途支給する敬老金7000パタカ、その他の家庭用電気料金、バス運賃、生涯学習などへの補助金や、企業・個人に対する税金の減免措置、医療クーポンの配布などについても継続する。この他、公的年金の個人口座への資金注入なども盛り込まれていた。

マカオ政府はカジノ税による潤沢が財源を持ち、市民への成果の分配を重視する政策を打ち出している。

マカオ特別行政区による現金配布で市民に郵送される小切手の例(写真は2014年度のもの)—本紙撮影

マカオ特別行政区による現金配布で市民に郵送される小切手の例(写真は2014年度のもの)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun