マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)施設、ヴェネチアンマカオ内にあるコタイエキスポホールで11月18日、国際カジノ見本市「マカオゲーミングショー2014(MGS2014)」が開幕した。MGSは地元マカオのゲーミングエクイップメントマニュファクチャラーズアソシエーション(澳門娯樂設備廠商會)の主催で昨年スタートし、今回が2回目の開催となる。会期は20日までの3日間。
主催者への取材によると、初開催となった昨年の出展ブース数は110、エキジビション面積8000平米、入場者数8000名だったが、今回は出展ブース数150、エキジビション面積1万5000平米へと規模を拡大しているとのこと。
スロットなどゲーミングマシンメーカー及び関連機器やシステム、ゲーミングチップやトランプなどのカジノグッズ、VIPクラブなどを運営するカジノ仲介業者、ドックレースや競馬などのスポーツベッティングといったカジノ関連業界のほか、飲食、サービス、メディア、教育と行った周辺分野まで、世界30以上の国と地域から幅広い企業が出展している。
会場の中でも、特に大型ブースを展開しているのがゲーミング(カジノ)マシンメーカー各社。ライブ中継ゲーミングシステムを得意とする地元マカオのメーカーのLTゲーム社は、先に業務提携を行った米スロット製造大手のIGT社と共同で、会場内で最大のブースを出展し、注目を集めた。
日本勢の出展も目立った。ゲーミングマシンメーカーのアルゼゲーミング、コナミゲーミング、セガサミークリエイション、関連機器及びシステムでは紙幣識別機のJCMグローバル、パチンコホール向けの紙幣搬送機などを手がけるエース電研、ゲーミングチップ製造のマツイアジア、プレイングカード(トランプ)のエンゼル、パチンコ業界に強みを持つ広告代理店のゲンダイエージェンシーが出展。メーカー各社は、国際カジノ見本市への出展を通じ、マカオ、アジアや北米の大手カジノ運営企業に自社製品の採用アピールを行いたい意向。あるメーカーの担当者によると、日本のカジノ解禁は商機になると思うが、それがいつになるか未知数だとし、すでにカジノのある北米及びアジア市場で実績を重ねていきたいという。日本にとってカジノは初物で、国内では誰も運営ノウハウがなく、導入にあたっては必ず海外の仕組みを参考にするはず。その際、世界での採用実績、経験がある企業が優位になるだろう、とのこと。