ホブソンズがマカオ初出店 米国発祥のアイスクリーム 中国市場への足がかり
- 2014/11/20 12:13
- 産業・経済
米国に本社を置くZANN CORPORATION(OTC米国店頭公開、本社:ネバタ州ラスベガス)の関係者がこのほどマカオを訪れ、同社が米国発祥のアイスクリームチェーン「ホブソンズ」の中国本土、香港、マカオ地区のライセンスを有する上海霍普森斯餐飲管理有限公司と提携、マカオで複数のレストランを運営する大手飲食企業と組み、来年(2015)3月を目処にマカオで2店舗を新規出店することを明らかにした。同年8月までにマカオで8店舗を展開する計画。
ホブソンズは、アメリカ生まれのアイスクリームブランドで、日本では西麻布に本店を構え、北海道から九州まで全国に数十店舗を展開する。店頭のオリジナルマシンを使い、客の好みに応じてアイスクリームにフルーツや菓子を自在にミックスできるブレンドアイスクリームが特徴だ。2013年にマカオ政府貿易投資促進局主催のビジネスマッチングエキジビション「マカオフランチャイズエキスポ(MFE)」に出展した際に人気を博し、その後、多数の誘致話を受け、商品供給の目処が立ったとしてマカオへの出店を決定したという。また同社は、香港の大手飲食店チェーン企業との共同出店も計画中で、合意に至れば来年5月を目処に、香港に5店舗のテスト店舗をオープンさせる予定。順調にいけば、マカオ、香港市場に2016年までの2年間でフランチャイズ店を含む約30店舗の出店を目論む。
中国、香港、マカオで事業を展開する同社は、中国圏に人気のあるスイーツや健康飲料水の販売にも参入する予定。中国系コンビニエンスストアチェーンとの提携協議を進めているとのことで、15種類のホブソンズ・カップアイスクリームの販売を計画している。同社によると、カップアイスクリームの販売が決定した場合、マカオ、香港、中国本土に店舗を展開する大手レストランチェーン店が数百店舗ある系列店の一部を改装してホブソンズの専用店舗とし、さらに、1万台のカップアイスクリーム専用サーバーを使った店頭販売を行う計画も検討しているという。カップアイスクリーム展開については、中国最大手デベロッパーとの業務提携の話もあり、合意に至れば中国全土に販路を拡大することになりそうだ。
現在、複数の日本企業から業務提携の依頼もあるようで、今後のホブソンズアイスクリームのマカオを足がかりとした中国展開に注目したい。