米ウェルズ・ファーゴ証券によると、今年(2014年)12月1日から8日までのマカオのカジノ売上は1日平均7.94億パタカ(日本円換算:約118億円)となり、11月の実績を下回っている状況という。マカオの英字月刊経済誌「マカオビジネス」が12月11日付電子版で報じた。
ウェルズ・ファーゴ証券によると、12月20日のマカオ返還記念日に合わせ、中国の習近平国家主席がマカオを訪れると予想されていることから、12月中旬以降のカジノ売上はさらに下落するだろうとした。12月の月次カジノ売上予測について、従来の前年同月比22%減からさらに悪化し、23-27%の減になるだろうと見通し。
世界の金融関係筋は、概ね12月のマカオのカジノ売上を大幅減と予測している。今年のマカオのカジノ売上は上半期は好調だったが、6月以降6か月連続で前年割れとなっている。1月から11月までの累計で前年同期比0.3%増とわずかなプラスにとどまっており、12月も不調が続いているとみられることから、年間カジノ売上が前年割れとなる可能性が高い。