ラテンパレードに観衆8万人=マカオ返還15周年記念イベント

マカオ政府文化局は12月14日午後、マカオ返還15周年記念イベントの一環として「パレードスルーマカオ・ラテンシティ」をマカオ歴史的市街地区一帯で開催した。仮装や民族衣装に身を包んだ約2000人がパレードに参加、沿道には市民や観光客ら約8万人の観衆が駆けつけるなど、大きな盛り上がりをみせた。

ラテンパレードは2011年にスタートしたイベントで、今年が4回目の開催。例年、マカオ返還記念日の12月20日に開催されてきたが、今年は返還記念日に習近平国家主席のマカオ訪問が予定されていたことから、前倒しでの開催となった。

マカオは元ポルトガル領だったことから、現在も中国語と並んでポルトガル語を公用語としている。また、ポルトガル統治時代の文化や風習が広く受け継がれている地域でもある。中国はマカオをポルトガル語諸国との橋渡し役に位置付けており、ラテンパレードの開催を通じて、中国と世界各地に広がるラテン系諸国、地域との交流及び相互理解を深めたい狙いがあるとみられる。

マカオでは、毎年秋にもポルトガル語圏諸国との交流イベント「ルゾフォニア・フェスティバル」が開催されている。

マカオ歴史的市街地区を行進するパレード参加者=12月14日、マカオ・ラザロ地区(写真:GCS)

マカオ歴史的市街地区を行進するパレード参加者=12月14日、マカオ・ラザロ地区(写真:GCS)


パレードのゴール地点にあたる市街中心部の広場ではステージイベントが開催された=12月14日、マカオ・塔石広場(写真:GCS)

パレードのゴール地点にあたる市街中心部の広場ではステージイベントが開催された=12月14日、マカオ・塔石広場(写真:GCS)

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