マカオ新交通システム、駅舎部の工事が本格スタート=タイパ線、2016年開業予定
- 2014/12/18 22:01
- 産業・経済
マカオ政府運輸インフラ局は12月18日、2012年末に着工したマカオ新交通システム(マカオLRT)について、2016年に先行開業を目指すタイパ線の11駅の駅舎工事を本格的にスタートしたことを明らかにした。
すでに基礎工事は完成しており、高架橋の橋脚ユニットの設置と駅舎の建設工事を同時並行で進めているとのこと。今後、駅舎の構造工事の完成までには、6〜9ヶ月を要する見通し。
タイパ線の駅舎の共通仕様は全長は約60メートル、幅は約20メートルで、改札階とホーム階の2層構造になるというが、蓮花口岸(コタイ出入境施設)、マカオ国際空港、タイパフェリーターミナルの3駅については、イミグレーション施設と接続するため、それぞれマカオの玄関口にふさわしい特別デザインを採用するとのこと。
マカオLRTはマカオ初となる軌道系交通機関で、第1期プロジェクトはマカオ半島北部の關閘から外港フェリーターミナル、新口岸、南灣湖を経由して媽閣に至るマカオ半島線、媽閣から西灣大橋を経てタイパ島に入り、コタイ地区を通ってマカオ国際空港、タイパフェリーターミナルに至るタイパ線の2線、21駅、21キロメートル。開業予定はタイパ線が2016年、マカオ半島線が2018年頃の見込み。
マカオLRTの第1プロジェクトは、国際入札を経て日本の三菱重工と伊藤忠商事の共同体が駅舎と土木工事を除くLRTシステム一式を46億8800万パタカ(日本円換算:約688億円)受注した。東京の「ゆりかもめ」と同タイプ(クリスタルムーバー型)の日本製の車輌がマカオの街を走る予定。